こんにちは、れんたろうでございますー!
最近出番のあまりないYB125SP・・・。
暑すぎて乗りたくても乗れない!ってのが最近の悩み・・・。
後、もう一つ悩みが・・・。
そう、「メンテナンスを放置しすぎ」問題です。
特に気になっているところ、『チェーンの交換』から対応をしていこうと思います。
こんな方におすすめ
- チェーンを自分で交換したいと思っている方
- チェーンを自分で交換したことがない方
- コストを抑えたい方
チェーン交換作業 難易度:
チェーン交換について
チェーンはエンジンからタイヤに動力を伝える重要な役割を担っています。
よく町中で見るバイクのチェーンがサビサビになっているのを見かけますが・・・、危ないと思います!
あまりメンテナンスをしない人が多いんですかね?(人のこと言えないですけど)
ただ、やったことがない方も非常に多いと思いますが、実は以外に簡単な部類になるんですよねー。
プロにお任せすると費用は工賃5千円前後ってところでしょうか・・・。
チェーンの確認方法は、チェーンを手で下から上に押し上げた際のたわみ量を確認で基本はいいと思います。
たわみ量が30mm前後(±5mmぐらい)ならいい感じでしょう!
チェーンをメンテナンスしないと・・・
チェーンをメンテナンスしないことはデメリットしかありません。
重要なことを下記にまとめてみました。
リスク
- 走れなくなる可能性がある
- バイク本来の性能を発揮できない
- 車体を痛めてしまう
- 搭乗者に危害を加える可能性がある
リスク① 走れなくなる可能性がある
メンテナンスをしていないと、チェーンが切れてしまったり、スプロケット(ギザギザになっているギヤ)から外れてしまう可能性が高まります。
例えばこれがツーリングやお出かけしている際に発生してしまうと・・・、そうです、走れなくなってしまいます。
工具がないとまずその場では直せないことから、レッカーなどロードサービスを利用する羽目になると思います。
そうならないためにも予めメンテナンスが必要と言えます。
リスク② バイク本来の性能を発揮できない
チェーンは走行距離が増えるに連れて、必ず伸びます。
伸びることでチェーンの張り具合が変わってしまいます。俗に言う”たわみ”ってやつです。
たわみが大きくなるほど【エンジン → チェーン → タイヤ】への動力がしっかり伝えられなくなるため、
エンジン回転数や走行速度、もっといえば燃費にも少しずつ影響が出てきます。
100%の性能で走れないなんてもったいないですよねー。
リスク③ 車体を痛めてしまう
これは②の性能を発揮できないに通ずる物があるのですが、チェーンを交換せずに乗り続けることで車体に悪影響を与える可能性があります。
たとえば、チェーンスライダーというゴム部品(スイングアームの保護目的)。
チェーンの伸びによって、チェーンスライダーが少しずつ削られ機能を失い・・・、最悪スイングアームも削ってしまう可能性があります。
上記スライダー以外にも、チェーンカバーや前後スプロケット、タイヤホイールに傷をつける可能性も考えられます。
リスク④ 搭乗者に危害を加える可能性がある
チェーン外れた場合、単純に走れなくなるだけで済むと思います。
なら、チェーンがちぎれてしまった場合はどうでしょうか?
ちぎれるということは車体からはみ出したり、暴れてしまったりする可能性が高いです。
そんなちぎれたチェーンが搭乗者に直撃なんかしてしまうものなら・・・・。
タンデムしている時に直撃なんかしたら・・・。想像だけでゾッとします。。。
定期的な確認でしっかりリスク対策
上記のリスクを考慮した上で、間違いなく言えることは「定期的に確認すること」!これがベストです。
だからこそ、DIY精神で自分自身で作業ができるようになれば、定期的に確認するようになると思います。
ずっと替えてないなーと思う方は、すぐにでもご確認を!
【総評】 チェーンがやばいと思った方はすぐに交換しましょう
チェーン交換に必要なもの
チェーン交換作業を開始する前に必要なもの、準備するものがあります。
絶対に必要なものもあれば、あるといいものも記載しますので、ご自身で判断して事前に準備してください。
部品必須チェーン【428サイズ・118リンク】
参考スプロケット ※ついでに交換したい方向け
参考リヤブレーキ ドラムシュー ※ついでに交換したい方向け
工具
必須スパナ ※10mm 2本必要
必須プライヤー
必須グラインダー
ドライバー ※なんでもOK
参考チェーンラインアライメント
参考チェーンカッター(かしめ工具)
その他
必須パーツクリーナー
ウエス
参考結束バンド
チェーン交換だけの作業であれば結束バンドは大活躍します!
チェーン交換作業 開始
チェーン交換作業の手順
ではでは、早速ですが、下記の手順で進めていきたいと思います。
step
1 パーツ取外
チェーン付近にあるカバー、チェーン引きなどの取り外し
step
2 チェーン切断
チェーンを切断(分解)して、車体から取り外す準備
step
3 チェーン取付
新しいチェーンを取り付け
step
4 チェーンラインの確認
チェーンのたわみやラインが真っ直ぐになっているか確認、テスト
step
5カバー類戻し
取り付け後、チェックやテストをして完成!
こんな感じの流れでやっていきます!
(もっと効率的で的確なやり方があるって人は是非教えてください!)
※以下、個人的見解・手順であるため、作業をされる場合は自己判断、自己責任でお願いします
チェーン交換作業 スタート!
ステップ① パーツ取外
まずはセンタースタンドで車体を立てて、後輪が浮いた状態を確保します。
そして、チェーンにアクセス(手が届くように)するために、邪魔なパーツを取り外しちゃいます。
YB125SPに限らず、大体の車種はチェーンガードとスプロケカバーを外したらOKでしょう!
ちなみにチェーン交換だけなら、リヤタイヤやサスペンション、スイングアームなど大物パーツは外す必要なしです。
ついでに、スイングアームのエンド部に装着されている『チェーン引き』はスパナで緩めておきましょう。
ココに注意
とにかくネジがナメないように慎重に作業しましょう!
ステップ② チェーン切断
一番大掛かりな作業が、この作業です。これが終われば後は楽勝です!です!
ちなみに、YB125SPの純正チェーン(購入時から装着されているやつ)はすぐ伸びるとからしく、評判が悪いんですよねー。
憐太郎YBは新車当時から装着されているチェーンですので伸び伸びでした。
見てみると、YB125SPの純正チェーンはノンシールチェーンでカシメタイプのもの。
カシメられている位置を探そうと思いましたが、なんせ汚すぎて、めんどくさすぎて見つけられない。
めんどくさいが勝ってしまったため、「どこでもいいやー」と適当な位置でグラインダーを当ててやります。
チェーンのカシメ部(出っ張り部分)をグラインダーで削るだけです。
火花など飛散しまくるので、作業場所の確保や服装、ゴーグルなど安全作業ができる準備を必ずしてください。
憐太郎さんはカシメ部2箇所も削ってますが、1箇所だけ削れば十分です。
※今回リヤドラムのブレーキシューも交換したため、タイヤ外してます
削りが終わったら、チェーンが外れるようになると思いますので、ピンをずらすように外します。
このとき!グラインダーによってチェーンが高熱になっているので要注意!
メモ
一旦、切ったチェーンはそのまま車体から取り外さないようにそのままにしておきましょう!
ココに注意
グラインダーは危ないので細心の注意を払って安全に作業すること!
ステップ③ チェーン取付
今回、れんたろうがチョイスしたのは大同工業製のクリップ式 強化チェーンです。
これを選んだ理由は、一番安かっ・・・じゃなくて、次回以降メンテナンスしやすい(グラインダーなど準備しなくていいように)クリップ式で国産メーカーだったから!
シールチェーンの方が良いのはわかっていますが、メンテナンスが必ず必要になるのでノンシールでええかなーって感じです。
(”強化”という言葉に相当期待しているんですけどね)
それでは車体に取り付けていこー・・・ってところですが、せっかくなので新旧比較してみました。
チェーンが2本あるうち、上側がNEW、下側がOLDになります。
写真では違いがわからないですが、1箇所違う部分があります。
そうです!長さです。もしかしたら、パッケージの”120サイズ”で気づいた方もいたかもです。
あえて長いのを買いました。(YB125SP:118サイズが正解)
え?なんで長いの買ったかって???
それは118より120サイズのほうが、300円くらい安かったからです!キリッ
なので、同じ長さになるように、グラインダーでNEWチェーンも削ってやりました。
※面倒だと思うので、普通の皆様はYB125SP:428D-118サイズをご購入ください
というーわけで、120-118=2! 2リンク切断してやりました!
新しいチェーンを取り付ける手順としては、
1 車体に残っている古いチェーンと新しいチェーンを結束バンドでつなぐ
2 ゆっくりリヤタイヤを回して新しいチェーンを送る
3 新しいチェーンが1周したら結束バンドを切断して古いチェーンとおさらばする
この手順がスムーズかつ車体に傷をつけにくいと思います。
憐太郎は・・・先述した通りブレーキシューの交換に伴い、リヤタイヤを取り外してしまっているので、
仕方なく古いチェーンがない状態からNEWチェーン取り付けをしています。
思うようにチェーンが進んでくれないので苦労しました。
なんとか無事1周したら、小袋に入っていたピンを取り出し、車体側から外に向かって差し込むようにします。
差し込みが終わったら、小袋からチェーンのプレートを取り出し装着させます。
そして最後にクリップを取り出し、向きに気をつけて差し込みます。
必ず向きに注意してください!間違った装着をした場合はずれる可能性があります!
差し込みはプライヤーでもマイナスドライバーでもやりやすい方で良きです。
ステップ④ チェーンラインの確認
チェーンが無事取り付けられたら完了!といきたいところですが・・・、まだです。
2つ確認することがあるんです。
①チェーンの張り具合と②チェーンのラインです。
張り具合に関しては、指で上下に押して±30mmほどに抑えられればOK。
次に、チェーンのラインは、車体真後ろから見た時に前スプロケ⇔後スプロケがまっすぐに直線になっているかを確認する必要があります。
これを怠ると、ラインが斜めになってしまい、スプロケとチェーンを早期に痛めてしまいます。
目視ではまっすぐのような・・・、斜めのような・・・。
というわけで必殺工具を準備しました。これです。
これをリヤのスプロケットに挟んで固定し、アルミ棒を突き刺します。
そしてアルミ棒がチェーンに添わすように置いてみて、見比べたラインが真っ直ぐなのか確認できる優れもの!(言葉で説明難しい!)
ちなみに玄人クラスになると洗濯バサミを代用で使うとか。
たわみの確認OK!チェーンのラインもOK!!
OKが出たら、あとはスイングアームエンド部のチェーン引きを2本のスパナを駆使してしっかり固定します!
メモ
チェーンのラインや左右のシャフト位置は焦らずまっすぐになるまで微調整を続けること!
ステップ⑤ カバー類戻し
チェーンのラインが真っ直ぐであることを確認でき、チェーン引きのナットもしっかり締め込んだら、あとは最初に外したチェーンカバー、スプロケカバーを復元します。
念のため、最後に手で後輪を廻してカバーなどチェーンが当たっていないかな、異音がないかど確認します。
異音、不具合など確認されなければ完成でーす!
更に念には念を!近所をぐるぐる回って走行確認もしてバッチリでした!
チェーンを替える前はチェーンカバーにチェンが接触しているような音が気になっていましたが、交換したことで全くなくなりました。
メモ
カバー類を装着する前に、せっかくなのでキレイキレイをしときましょう!
おすすめ
+ネジは錆びたりナメたりする可能性があるので、ステンレスのキャップボルト等に替えたら完璧!
チェーン交換作業 まとめ
無事作業も交換し、これでYB125SPの本来の走りに少し近づいたと思います。
新しく取り替えるって、見ていても、走っていても、気持ちがいいですねー。
約45分程度で作業は完了したので、1時間前後あれば誰でもできる作業ではないでしょうか?
作業難易度:
番外:自分で交換する時間がつくれない場合は?
今回、憐太郎はチェーンを交換しました。
それは明らかに交換必要レベルに達していたからです。
でも、どうしても時間や費用が捻出できない方もいると思うのです・・・。
そんなときは”交換”ではなく”調整”という選択肢もあります。
調整くらいなら15分くらいで終わることでしょう!
”伸びたチェーンの分だけ、”チェーン引き”のボルトを締めてあげればよいのです!
が、スイングアームのシャフト可動域やらチェーンの痛み具合などなど、色々な要素によって調整ができない場合があります。
しっかり判断することが必要ですが、時間がない方は一旦”調整”を選択することで、少しでもリスクを回避できるのではないでしょうか。
結論:チェーンの放置はデメリットしかない!
これまでお伝えした通り、はっきり言ってチェーンの放置はリスクしかないので定期的なメンテナンスが必要と言えます。
初めての方には難易度が高く感じるかもしれませんが、実際やってみたら案外難しい感じはしないと思うです。
強いて言えば、
・チェーンの切断作業 ⇒ グラインダーは危険を伴うので専用工具があったらベスト!
・チェーンラインの確認 ⇒ 本当にまっすぐ確保できているのか不安
が少し大変かもですね。
でも、DIYしたい方、自分でやってみたい方には比較的取り組みやすい作業ではないでしょうか?
必要なメンテナンス作業なので作業方法を覚えて損はないと思いますよ!
※個人的見解であるため、作業をされる場合は自己判断、自己責任でお願いします
おしまい