こんにちは、れんたろうです!
先日、YB125SPのチェーンを交換してましたけど、実はついでにリアブレーキのメンテナンスもしました。
メンテナンスと言っても、ドラムブレーキシューの交換をしたんですね。
購入してから一度も交換してないので、チャレンジしてみようと思い立ち、そちらも紹介していこうと思います。
ドラムブレーキシュー交換作業 難易度:
ブレーキシュー交換について
ブレーキはバイクの車体を減速・停止させる重要な部品です。
このブレーキには大きく2種類に分かれており、ブレーキディスクをブレーキパッドで挟んで減速させる構造のディスクブレーキとホイールの中からブレーキシューを広げて減速させる構造のドラムブレーキがあります。
YB125SPの場合、フロント側はディスクブレーキ、リア側はドラムブレーキを採用しています。
この組み合わせをしているバイクは結構多いです。
ディスクブレーキとドラムブレーキ、同じブレーキでもそれぞれ特性や特徴が違いますが、大きく影響を受けるポイントがあります。
それは、メンテナンス性です。素人目で解説してみます。
ドラムブレーキのメンテナンスについて
デメリット① 現在の状態がわからない/わかりづらい
ディスクブレーキにおいては、ブレーキディスクとパッドが露出されているので、直接目で見て目視確認ができます。
ところが、ドラムブレーキは・・・蓋がされていてブレーキの中(ブレーキシューの状態など)が見えない!分からんとです!
目視で確認できたほうが交換時期がわかりやすいんですよねー。
まさに、開けてからのお楽しみですねー。
デメリット② メンテナンスがしにくい
ディスクブレーキにおいては、ブレーキキャリパーがだいたいフロントフォークやフレームにボルトで固定されていて、ボルトを外せばブレーキパッドにアクセスできちゃいます。
ところが、ドラムブレーキは・・・リア側をバラさないとブレーキシューにアクセスできないとです!
後輪浮かせたり、タイヤ外したり、復元したり、チェーンラインも確認したり・・・めんどくさい作業が伴うんですよねー。
以外にバラしてみたら、ブレーキシューの減りもなくキレイだったりしたら・・・とか考えたら何か辛いっすねー。
総評 : ドラムブレーキはデメリットしかない!?
とまあ、ここまでドラムブレーキのマイナスなことばっかり言っていますが、
あくまで憐太郎がとにかく面倒くさがりなのでそう思っちゃうわけで・・・。ドラムブレーキが悪だと言いたいわけではないですよ。
あと、重要な事を一つ言っていませんでしたが、ドラムブレーキの場合、ブレーキをかけるロッドが調整できるようにメモリなんかが必ずあるはずです。
「最近リアブレーキが効かないなー」とか「ブレーキペダルがスカスカかな~」なんて思ったら、ブレーキパッドの減りに合わせて、日々調整さえしていれば中が見えなくても交換時期がわかるのです!
そう考えると毎月バラして中身を確認する必要なんて有りません。ドラームブレーキシュー残メモリを見ながら、交換の判断にしましょう!
また、ドラムブレーキの中から異音(キー!とかカラカラ!とか、走行中は聞こえにくいかもですけど)がしたら、大体シューが減ったか剥がれている可能性が高いので、メンテナンスのサインにもなると思います。
※長期間乗っていなかったり、雨の日や屋外にバイクを置いておくと錆びの発生で異音がする場合もあります
ドラムブレーキシューの工賃の相場
みなさん気になる工賃についてですが、
色々調べた見たところ、2000~3500円/1箇所 ってところなんですかね。
(悪い癖ですが工賃だけで、すき家・・・5,6回行けると考えてしまう憐太郎)
前輪・後輪の工賃で5000円前後、それに+部品代おおよそ5000円としたら、合計1万円オーバーになりそうみたいです。
作業自体はそこまで難しくはないと思いますので、工賃ケチっていきたいところですね、憐太郎的に。
ブレーキをメンテナンスしないと・・・
前回のチェーンと同じくブレーキをメンテナンスしないことはデメリットしかありません。
まあ、言うまでもないですが、一応。
ブレーキに関しては、特に”搭乗者の命に関わる部品”です。
これでもか!ってくらいチェックして損はないはずです。誰しも事故や怪我なんてしたくないですからね。
れん太郎はDIYメンテナンスしがちですが、心配な方はブレーキ関係のメンテナンスはプロに任せたほうが良いでしょう。
ただ、「これからは自分でやってみたい!」とか「自分にもできそう!」と思ってもらえそうな方向けに手順を記載していくので、参考になったら嬉しい限りです。
ブレーキシュー交換に必要なもの
チェーン交換作業を開始する前に必要なもの、準備するものがあります。
絶対に必要なものもあれば、あるといいものも記載しますので、ご自身で判断して事前に準備してください。
部品必須ドラムブレーキシュー
工具
必須スパナ(ボックスレンチなど)
必須+ドライバー
参考チェーンカッター(カシメ)
参考チェーンアライメント
その他
必須パーツクリーナー・ブレーキクリーナー
参考チェーンクリーナー
ウエス
ブラシ(歯ブラシで代用OK)/span>
手が汚れたり、怪我をする恐れもあるので、手袋や軍手を付けて作業しましょう
ブレーキシュー交換作業 開始
ブレーキシュー交換作業の手順
大きく分けると、6ステップになります!
ではでは、早速ですが、以下の通りで手順を進めていきたいと思います。
step
1 リアタイヤ取外
スイングアームからリアタイヤ・ホイールを取り外す
step
2 ドラムブレーキ分解
ドラムブレーキの状態確認と清掃及び交換準備
step
3 ドラムブレーキシュー取付
新しいブレーキシューを取り付け
step
4 リアタイヤ戻し
タイヤ・ホイールを取り付け直す
step
5 チェーンラインの確認
チェーンのたわみやラインが真っ直ぐになっているか確認、テスト
step
6 ブレーキの確認
ドラムブレーキのチェックやペダル調整、効き具合テストをして完成!
こんな感じの流れでやっていきます!
※以下、個人的見解・手順であるため、作業をされる場合は自己判断、自己責任でお願いします
チェーン交換作業 スタート!
ステップ① リアタイヤ取外
まずはセンタースタンドで車体を立てて、後輪が浮いた状態を確保します。
このあと、リアタイヤを外していくわけなのですが、万が一リアに荷重がかかろうものなら、危ないことになるので前もってフロント側に荷重をかけておきます。
リアタイヤを外すには、ブレーキロッドやチェーンなど全て外さないといけません。
そのため、邪魔になると思うようなパーツを先に取り外しちゃいます。
スイングアームのエンド部に装着されている『チェーン引き』はスパナで緩めておきましょう。
反対側(車体右側)に移り、ブレーキペダルからつながるバー?アジャスター?(正式名称がわからない・・・)を外していきます。
ナット、ワッシャー、スプリングがあるので、飛んでいかないように(失くさないように)しましょう。
あと、ブレーキレバーのところに”タイコ”もあるので失くさないように!
憐太郎の場合、ドラムブレーキを固定しているトルクロッドは最後に外そうと思います。
何故かって?後ほど説明します!
右側のアクセルシャフトを締めているナットを取り外したら、左側(スプロケ・チェーン側)に戻り、アクセルシャフトを抜いてしまいます。
ここまで来れば、ようやくリアタイヤが取り外せるところです。
アクセルシャフトを固定するナットを緩めたら、シャフトを抜いてしまいます!
このとき、リアタイヤは宙に浮いた状態なので、一気にシャフト引き抜くとタイヤが落下しますのでご注意ください。
足で支えながら慎重に・・・慎重に取り外しました。
タイヤがスイングアームより完全に外れて地面に着地しました。
最後にドラムブレーキを固定しているトルクロッドを外していきます。
最後まで残していた理由・・・、それは勝手にタイヤが転がっていかないように保険のためです。
別に最初に外しておいてよかったのですが、念のためってやつですねー。
ココに注意
アクセルシャフトに刺さっているスペーサーは左右で大きさ(厚み)が違うため、 しっかり写真に収めておきましょう!復元・戻し作業の際に役立つはずです!
ステップ② ドラムブレーキ分解
リアタイアが外れました。
とりあえずホイールに傷がつく防止でいらないタイヤの上に寝かせておきます。
リアホイールには左側にチェーンと連動するスプロケ、右側にはブレーキが付いております。
ドラムブレーキはカバーで中が見えないようになっていますので、カバーを取り外します。
ブレーキシューさん、はじめましてー。今回”あなた”を交換するのです!
ブレーキパッドも見てみます。
初めての交換になるので、サビサビで汚く、そしてすり減って残りも少ないものだと思ってました。
意外にも、まだ残りはあったのには驚きです。
シューの残量を見たら、交換するの躊躇しはじめました・・・。
とは言っても、ここまで作業を進めてしまったので、、、とりあえずブレーキダストで汚れたホイールを清掃します。
ステップ③ ドラムブレーキシュー取付
普段掃除できない部分を綺麗に清掃したら、やっぱりブレーキシューも交換しておくかーという気持ちになったので替えることを決意!
今回こちらを仕入れました。
ついでに新旧考察してみようと思います。
新旧比べてみたら・・・当たり前ですけど、基本的に同じ。大きく違う点はありませんでした。
スプリングの強さだったりも、ほぼほぼ同じ強さに感じます。
強いて言えば・・・新品のほうがやはりシューの厚みがあり、若干すり減ってたんだなーってのがわかったくらい笑
とは言っても、2mm程度って感じでした。
早速新品のブレーキシューをきれいにしたばかりのカバーに装着させます。
シュー本体はスプリングによって引っ張られている状態なので、カバーのピン(出っ張り部分)にしっかり合うように仮合わせします。
ピンが丸になっている方と平たい方がありますが、パッドも穴の形状をしっかり確認します。
そして、シュー本体を左右に広げながらピンに差し込んでいきます。
少し力を使いますが、工具も使用することなくできる作業でした。
ステップ④ リアタイヤ戻し
ここからはステップ①の逆をしていくわけです。
でも、せっかくバラしてあるので、他の部品もそれぞれ綺麗に清掃しておきましょう。
アクセルシャフトも汚れているついでに、錆びていないか、曲がりがないか等も合わせて確認。
パーツクリーナーとウエスを駆使してゴシゴシ!
キレイになったら、潤滑とサビ防止の為、グリスを塗り塗りしておきましょう。
そしてホイールカラー?スペーサー?もキレイにします。
これについてはホイールの右・左決まっているので順番を間違えないように!
キレイになったら、スイングアームの高さまでホイールを持ち上げて、アクセルシャフトを差し込んでいきます。
スイングアームにチェーン引きを仮固定させてから、ホイールカラーの順番とスプロケにチェーンを引っ掛けることを忘れないように!忘れたらやり直しっす・・・!
なかなか一人作業大変だと思うので、可能な限りで助っ人を呼べる人は呼びましょう!
ステップ⑤ チェーンラインの確認
全て取り付けが完了したらおしまいーーー!と、行きたいところですが、チェーンのラインを確認する必要があるんですよね。
前回記事で紹介していますが、軽く触れておきます。
前回記事【YB125SP】メンテ②/チェーン交換は素人でも簡単でした
こんにちは、れんたろうでございますー! 最近出番のあまりないYB125SP・・・。 暑すぎて乗りたくても乗れない!ってのが最近の悩み・・・。 後、もう一つ悩みが・・・。 そう、「メンテナンスを放置しす ...
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張り具合に関しては、指で上下に押して±2~30mmほどに抑えるようにしましょう。貼り過ぎも緩みすぎも良くないです!
チェーンのアライメント補助をしてくれる道具を駆使して、ラインがまっすぐになっているか確認します。
チェーンラインがOKになったら、あとはスイングアームエンド部のチェーン引きを2本のスパナを駆使してしっかり固定します!
メモ
チェーンのラインは、スイングアーム(もしくはチェーン引き)のメモリを確認することで調整することも可能です
ステップ⑤ ブレーキの確認
さあラストです。
ドラムブレーキのアームとロッドを調整します。
今回は初めての交換、かつ、日々の調整も怠っていた・・・なので結果的に大したことはしなくてもいいはず!
ただ、場合によってはドラムブレーキのカバーにくっついているアームの位置を変える必要があります。
このメモリが最初に申し上げていた”シューの残りお知らせ機能”となるのです。
日々調整をして、メモリの位置がどんどんすり減っていた際に、交換とすればいいでしょう。
あとは、ブレーキロッド(スプリング付きの棒)のナットを締め込むことでブレーキペダルを踏んだ際のタッチが調整できます。
センタースタンドを立てた(後輪を浮かせた)状態でエンジンをかけて1速に入れた後、フットブレーキを試しに踏んでみてください。
フットペダルを踏んだ際のしっくり来るところ、納得できそうなところが出るまで試行しましょう。
合わせてブレーキペダルランプが点灯するかも確認してくださいね。
ブレーキスイッチの位置が変わってしまう可能性があるので見落としのないように!
調整は片手でもできるようになっています!
(ブレーキスイッチ下の樹脂ナットを回すだけ)
異音、不具合など確認されなければ完成でーす!
更に念には念を!近所をぐるぐる回って走行確認もしてバッチリでした!
メモ
試走されるときは、いきなりスピード出してトライしないように!
リヤブレーキシュー交換作業 まとめ
交換ご試走したら、前よりも聞きがアップしていたのに驚きました!
それはブレーキシューが新しくなったからなのか、それとも調整がしっくりきたからなのか・・・。
いえ!両方がうまく噛み合った成果です!
作業難易度:
作業は1時間もかからないと思います。
1時間前後あれば誰でもできる作業だとは思いますが、後輪を外す時点で大掛かりになりがちなので、せっかくなら下記作業なんかも合わせてできたら効率いいですねー!
まとめられそうな作業
- リヤブレーキメンテナンス、シュー交換
- チェーン交換
- スプロケット交換
- リヤタイヤ交換 etc
ご覧のとおりですが、ブレーキシューの交換自体は簡単な作業でしょう!
ただ、ブレーキシューを交換した後の復旧作業系が特にめんどいので、お店でやってもらうのもありですね!
でも一つ言えるのは、初心者の方でも、じっくり丁寧に取り組めば問題なくできる作業だと思っております!
※個人的見解であるため、作業をされる場合は自己判断、自己責任でお願いします
おしまい