憐太郎です!こんにちは!
FLSTN ソフテイルデラックスのエンジンオイル交換を自分で実施したんです!
とても簡単にできる作業ですので、ぜひやり方・方法を紹介させていただきます!!!
と言いたいところですが・・・、オイル交換の際に思わぬ不具合を発見しましたので、そちらから説明したいと思います。
オイルドレンホースの交換 難易度 :
ソフテイルデラックス オイル交換の前に
オイル交換について
皆さんの所有されているバイク、または自動車はエンジンやギヤなどがついていて、それらを円滑に駆動させるための役割としてオイルが使われていると思います。
れん太郎が所有するバイク「YB125SP」でも共通してエンジンオイルが使われているのですが、定期的に交換するが必要となります。
YB125SP オイル交換【YB125SP】メンテ①/コストをかけず誰でも簡単オイル交換
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ソフテイルデラックスのオイル交換と言いましたが、作業するのは”エンジンオイル”についてです。
ハーレーダビッドソン社のエンジン(TWIN-CAM)はオイルというと3ヶ所が対象となります。
メモ
①エンジンオイル
⇒ エンジンを正常に動かすために潤滑をはかるオイル
②ミッションオイル
⇒ エンジンに付属する”ミッション/ギア同士”の潤滑剤としてギアチェンジをスムーズにするオイル
③プライマリーオイル
⇒ エンジンに付属する”プライマリーチェーン”の潤滑をはかるオイル
今回作業をしようとしたのは、上記の「①エンジンオイル」の交換となります。
オイル交換の事前準備
オイル交換に当たり、下記を準備しました。
オイル交換に必要なもの
- エンジンオイル
- オイルエレメント
- ドレンプラグ用Oリング
- パーツクリーナー
- シールテープ
- ウエス
オイル交換に必要な工具類
- インチ ソケットレンチ
- オイルエレメント用レンチ
- 廃油パック、受け皿
※漏斗等があると尚良い!!
オイルドレンホースの不具合発見
準備が整ったところで早速作業に取り組みましょう!と思った矢先でした。
地面に黒い汚れ?のような・・・、嫌な予感。でも、触った感触から、昔からある汚れかな~なんて思いました。
デラックスのエンジン・フレームの下側から覗き込んでみても、特に不具合はなさそうでした。
同時にエンジンオイルのドレンボルト位置をしっかり確認して、廃油受け皿とソケットレンチの準備をします。
その時でした。ポタッととても小さな一滴が廃油受けにたれたのです。
恐る恐るドレンボルトを触ってみると・・・ヌルヌルした感覚。
「エンジンオイル漏れてますやん!」・・・これが第一声でした。
ドレンボルトの緩みを疑い、ウエスで拭き取ったあとソケットレンチで締め込んでみるも、ガッチリと締め込んであります。
でも、少しづつですがオイルが垂れているのはわかります。
まさかと思い、エンジン・フレーム下側からではなく上(オイルタンク下の隙間)から覗いてみました。
そうです。『謎のホース』がひび割れして、そこからエンジンオイルが少しずつ滲み出ていたのです。
オイルドレンホース補修について
考察
とりあえず、慌てても何も始まらないので一旦冷静になることにしました。
初ハーレーですから、わからないことだらけです。そこでまずはGoogle先生に問いただしたりました。
Google先生が色々と教えてくれたのでわかったことが3つあります。
れん太郎が調べた3つのポイント
①ソフテイルはエンジンオイルタンクがシート下にある
②ドレンホースの漏れや劣化は頻度が高い
③ドレンホースの交換作業が大変!
ソフテイルはエンジンオイルタンクがシート下にある
これは見た目からそのままなのですが、シートの真下の銀色のエンジンオイルタンクがあります。
でも、エンジンオイルのドレンボルトはフレームの下側に設置されています。
この両者(タンクとドレンボルト)の間はゴムホースで繋がれていたのです。
これを『ドレンホース』と言います!キリッ
YB125SPや250TRだったり、エンジンオイルのドレンボルトは全て、エンジンの真下・裏側にありました。(SR400はフレームにドレンボルトが付いてるんだけど・・・)
まさかドレンホースなんかで繋がっているなんて思ってもなかったのでびっくりしました。
ドレンホースの漏れや劣化は頻度が高い
調べていると「ハーレー ドレンホース」の記事がちらほら見受けられました。
どうやらドレンホースの劣化はハーレー(ソフテイル)の課題の一つみたいです。
ゴムの質がお世辞にもいいものとは言えないようで、定期的に交換する必要があるようです。
ちなみにソフテイルだけでなく、スポーツスターもよく劣化・故障しやすいポイント!
3~5年経過が目安になるっぽいですね、、定期的にチェックする必要ありです!
ドレンホースの交換作業が大変!
ドレンホース交換の記事を読んでいると、その殆どがショップやバイク専門業者のもの。
共通してリアタイヤを取り外して、後側からバラしながら作業をしている写真ばかり。
この方法がメジャーなやり方のようですが・・・そんな事してまで交換したくない・・・。
作戦会議
このままでは肝心のエンジンオイル交換ができないため、ドレンホース交換の作戦を練ります。
いつも得意の脳内ミーティングの結果、3つに重点を置くことが決まりました。
脳内ミーティングの結果
- 作業はとにかく簡潔にする
- 代替品はないのか探す
- 再発した際、すぐに対応しやすいようにする
作業はとにかく簡潔にする
⇒ れん太郎のデラックスはマフラーが邪魔をしていないので、手の入る隙間が確保できる!?!?
代替品はないのか探す
⇒ 純正のドレンホースをそのまま付け替えるだけだと、すぐに再発する恐れがあり!?
再発した際、すぐに対応しやすいようにする
⇒消耗品である以上、劣化や破損は仕方ないが、極力次回の作業がしやすいように工夫できないのか・・・??
とまあ、考えていても始まりません!
ある程度作業をしながら方向性を決めることにしました。
オイルドレンホース交換の事前準備
オイルドレンホース交換に当たり、下記を準備しました。
ドレンホース交換に必要なもの
- ドレンホース代替品(内径12mm)
- ホースクランプ(ステンレス製)
- タイラップ
- ホースジョイント ストレートタイプ(※れん太郎式では必要)
ドレンホース交換に必要な工具類
- ホース(チューブ)カッター
- マイナスドライバー
- ペンチ、プライヤー
以上が揃ったら、作業あるのみです!!
ソフテイルデラックス ドレンホース交換
ドレンプラグを外す
まず、「1.作業はとにかく簡潔にする」と「2.代替品はないのか探す」がうまくできるのか調べるために、エンジンオイルを抜きます。
フレーム下のドレンボルトをボックスラチェットで取り外します。
このとき、ある程度ラチェットで緩んだら、オイル噴出を防ぐように手で押しながら回すと工具などが汚れにくいと思います。
ドレンボルトが外れたら、エンジンオイルタンクのキャップ(油温計)も抜くと比較的早くエンジンオイルが抜けやすくなります。
※キャップがシートと干渉したので、シートを外しました
サイドスタンドで立てたまま作業をしていますので、車体は斜めの状態です。
ある程度抜けていたら、車体を垂直にしてあげました。
(本当はジャッキアップなどして車体を垂直にしてから作業をすると良いんでしょうが・・・)
(もっと言うとアイドリングをして、エンジンオイルを温めておくと更にいいんですが・・・)
ドレンホースの取り外し
30分ぐらい放置していたらエンジンオイルは抜けたようです。
ホコリやゴミが入るのが嫌なので、すぐにオイルのキャップをしました。
ここからが本題です。未知の世界。
このドレンホースをどのように外したら良いのだろうか・・・。
とりあえず近くを通る配線やカプラーが邪魔だったので、固定しているタイラップを切断します。
ドレンホース周りにパーツクリーナーを吹きかけまくって、ウエスできれいに拭き取ります。
ドレンホースを固定するホースクランプが見えました。形状が特殊・・・。
どうやらマイナスドライバー等でテコの原理を活用してクランプの出っ張りを広げるようです。youtubeを見よう見まねで試してみたら、緩んだ感触があり!
クランプをペンチでずらしてから、フレームに上から刺さるドレンホースを手で引っこ抜きます。
とにかくスペースが狭く、他の部品やらで怪我をする恐れがあるので、しっかり軍手など手袋はつけてやったほうがいいです。
じわじわとずらして進めたら、なんとかドレンホースが抜けました!
抜けたホースを観察してみると、ホースクランプで締めこんでいた付近に多数の割れが見受けられます。
そしてホースの断面を見る限りでは、中間層にナイロンメッシュなどが無いようでしたので、耐圧とか強化してあるわけではなさそうでした。
ドレンホースの内径を調べます。
内径はおおよそ12mmでした。本当はホースではなくフレーム側の差込口を測りたいところでしたが、狭すぎて手が届かない・・・。
一旦、できることはココまでということで、必要なものをAmazonで買い揃えます。
そして翌日には届きました。
ドレンホースの切断
今回の交換にあたっては、「2.代替品を探す」にするのか・・・かなり悩みました。
純正のようにホースが曲がった形状が良いのでしょうが、代替品はそんなわけには行きません。
それよりも、ゴムとしての性能を優先して「耐油・耐熱・耐圧ホース」を選びました。
だから、「ドレンホース全てを交換する」のか「割れている部分のみ交換する」の2択の内、ベストは「全交換」のところを敢えて人柱になって「部分交換」でやってみます。
※自己責任でお願いします
抜けているホースの割れた部分を一通り目視します。
ホースジョイントと繋ぐ長さを考えて、適度なところでハサミ入刀!綺麗に切断します。
切断したホースと今回購入した強化ホースを同じ長さでカットしました。
Newドレンホース装着
そしたら、12Φのストレートホースジョイント(真鍮)をホースと新しいホースに差し込んでホースクランプで固定するだけ。
片側が固定できたら、その反対(新しいホース側)もジョイントに差し込んでクランプで固定。
ホースクランプはサイズが怪しかったので8-22mm対応のものにしましたが、もう一回り小さいサイズのほうがぴったりだと思います。(反省1)
整い次第、フレーム側差し込み口に繋いだホースを差し込むだけなのですが、隙間が狭すぎて、思うように差し込めない!
それでも、維持で無理矢理差し込みました。今思えば、フレーム側に差し込んだ後にホースジョイント固定したほうが早かったともいます(反省2)
というわけで、これにて完成です!
純正のような取り回しができないため、極力擦れたり、挟まったり、熱されたりしなさそうなポジションを見つけて、タイラップで固定しました。
交換を終えて振り返り・・・
ドレンホース交換のテーマとしていたのは、下記3点でした。
ドレンホース交換の3つのテーマ
- 作業はとにかく簡潔にする
- 代替品はないのか探す
- 再発した際、すぐに対応しやすいようにする
作業はとにかく簡潔にする
⇒ リアタイヤ、マフラー等を外すことなく作業はできる!(純正マフラーだと不可でした)
代替品はないのか探す
⇒ 耐油性のある強化ホースで対応できた(内径は11mmくらいがベストだったかも)!あとは、ホース形状が違うことによる負荷のかかり方がきになるところ。
再発した際、すぐに対応しやすいようにする
⇒ ホースクランプはネジ式に変更!ホースの取り回しも手が届きやすいようにしたが、見栄えは悪いのが残念・・・。
テーマに則って、オリジナル?の対応になっていしまいましたが、このまま経過を見ていこうと思っています。
ドレンホース交換 まとめ
オイルドレンホースの交換 難易度 :
本来エンジンオイルの交換をするはずが、不具合発覚によりドレンホースを交換しました。
憐太郎のやり方が正解では無いですが、下記内容は証明できました。
メモ
- リアホイールを外すなど大掛かりな作業はなくても交換は可能
- 代替品での交換は可能
道具と部材さえ揃えば、誰でもできる気がしています。難易度はそんなに高くないと思います。
ただ、あくまで自己責任となりますので、決してオススメはしません。
ハーレー専門店で交換修理作業を依頼していただくのが間違いない選択です。
慎重にぜひお考えください。
最後にメリット・デメリットだけまとめておきます。
DIYのメリット・デメリット
DIY メリット
- コストパフォーマンスが高い
- 純正ホースのゴムよりも、劣化に強い(と思われる)
- そこまで作業は大変じゃない(個人差あり)
DIY デメリット
- 交換したホースの取り回しが純正とは違うことの不安がある
- しっかり交換ができているのか不安がある
- 見栄えがそんなによろしくない
- 作業時間を捻出しないといけない
プロに任せるメリット・デメリット
プロに任せる メリット
- 安心感がある(間違いない作業、不具合があっても保証がある)
- 交換するところ意外の点検も同時にしてくれる
- 自分で作業をする必要がない
プロに任せる デメリット
- 工賃がかかる(ハーレーは高い・・・)
- お店に持ち込むまで走らないといけない
まあ、個人的にはハーレー社が劣化しにくいドレンホースを新しく開発して供給してくれよーって事が言いたいわけだよね。
おしまい