250TR メンテナンス

【250TR】レストア③/キャブのオーバーホール再チャレンジ

2023/5/29

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【250TR】レストア③/キャブのオーバーホール再チャレンジ

2023/5/29

こんにちわ、れんたろうです!

だいぶ前からスタートしている250TRのレストア。

しくじってしまったキャブの清掃ですが、改めてチャレンジします!

前回記事【250TR】レストア①/キャブレター清掃・調整は誰でもできる

  こんにちわ、れんたろうです! 先日(だいぶ前に)紹介した”250TR”のレストアをしていこうと思います。 250TRが元気に走り出すまでの過程を記録していきます。   第一弾と ...

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色々と手抜きが見受けられましたが、今回は絶対に成功させるべく意気込んでおります。

 

それでは、キャブレーター再チャレンジ編です!

 

前回の反省

何事も失敗があってこそ、次に繋がる!成功の元となる!とポジティブに考えている憐太郎。

その失敗をしっかり振り返ります。

 

反省点

エンジン未始動

①洗浄がまったく足りていなかったのでは?

②清掃後、組み付けた部品の向きや順番が間違っていたのでは?

③ガソリンタンクに残っていたガソリンをそのまま使ったのがまずかったのでは?

オーバーフロー

①洗浄が足りておらず、ゴミや汚れがフロートに挟まっていたのでは?

②部品の再利用がまずかったのでは?

③フロート室内の油面の高さなどしっかり計測して調整をしなかったのが原因では?

上記が、前回作業終了と同時に脳内会議で出てきた原因事項です。

どれか一つでも完了できていなければ、エンジンに良い”混合気”が送られることはないでしょう。

何度も同じ失敗を知ていてもいけませんから、丁寧に取り組むことを心がけます。

(もし完璧にやって、エンジンがかからなかったらどうしよう・・・)

 

レストア/キャブレーター オーバーホール 再スタート

準備するものは前回と大きく変わりません。

参考

工具 ※車種によってサイズなど変わってきます

  • (+)ドライバー
  • (ー)ドライバー
  •  スパナ、メガネ
  •  ペンチ

清掃道具

  • 歯ブラシ
  • 細い針金
  • ウエス
  •  真鍮ブラシ
  •  キャブクリーナー

  •  パーツクリーナー

その他

  • トレーなど部品の受け皿

  • マスキングテープ
  • スマートフォンやカメラ

 

それに加えて今回はこちらを準備いたしました。

参考

新しいガソリン

ガソリンサブタンク ※奮発しました!

250TR用キャブ部品 新調(ジェット、ゴムリング、フロートなど)

これだけ揃えば、向かうところ敵なしでしょう!!

キャブレターを車体から取り外す

まずは同じようにキャブレータを外していきます。

前回と同様の手順になるため、手順の説明は割愛します。

 

早速嬉しいポイントがありまして、先日にエアクリボックスを撤去したので、作業がしやすい!

スカチューン記事【250TR】レストア②/お手軽に車体をスッキリさせてみよう

  こんにちわ!憐太郎です。 先日、250TRのレストア作業の一つ、キャブレーターのオーバーホールに挑戦しました! ですが、残念なことにエンジンがかかることはありませんでした(涙) &nbs ...

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気分転換にやったことが、結果的に良かったです。

とりあえずキャブを取り外したら、簡易的に蓋類は取り外します。

車体から取り外した状態

補修品の確認

そして今回はしっかり部品も交換していこうと思います。

キャブクリーナーをぶっかけまくって放置している間に仕入れた部品を見てみましょう。

今回の主役です

  •  250TR用 キャブレーターメンテナンスセット

 

開梱してみたら部品が色々!内容は下記のとおりです。

・【写真左下】ジェットニードル 1本※長い針状

・【写真右】ジェントニードルの受け?? 1ヶ

・【写真右上】メインジェット 5ヶ(118番,120番,122番,125番,128番)

・【写真中央上】パイロットジェット 1ヶ(35番)

・【写真左上】パイロットスクリュー ※袋

・【写真右下】ドレンスクリュー 1本

・【写真左上】フロート室のOリング 1ヶ

・【写真左下】フロート蓋固定ネジ 4本

・【写真中央右】フロートバルブと固定棒??? 各1ヶ

・【なぜか写真なし】フロート 1ヶ

セット内容

 

これだけ揃って2500円!安いのか・・・な?って思う方もいるかと思いますが、

純正で取り寄せたらもっと高いです。間違いなく。

(けど、憐太郎個人としては高い 涙)

 

キャブレターばらし

基本的に先程の部品はすべて交換する方向です!

「これは使えそう!」とビンボー精神に乗っ取らず交換します。

(Oリングまだ使えそうなんだけどなー・・・)

 

① ジェット、ニードルの取り外し

というわけで、ネジ類(ニードル、ジェットなど)を無理な力を加えずに丁寧に外していきます。

前回取り外しているだけあって固着もなくスムーズに作業は進められました。

はずせる部品は外しちゃいましょう

 

② フロートの取り外し

では、オーバーフローの原因となっていそうなフロートバルブを交換していきましょう。

先の尖った棒などでフロートを固定する軸の棒を押し出します。ある程度突出したら、あとは引っこ抜くだけ。

ピンは簡単に抜くことができます

 

フロートとフロートバルブが無事貼バラせました。

フロートバルブを見る限りは、段付きになっていないようです。

ですが、心を鬼にして新品に交換します。

(んー、バルブまだ使えそうなんだけどなー・・・)

 

フロートももちろん交換します。

真っ白なフロートに生まれ変わりました。

(正直、前のフロートがまだ使えそうなんだけど・・・)

新品フロート装着

 

フロートバルブとフロートは、フロート室の油量の調整をする重要な役割を担っています。

そのため、フロートの動きに連動して動くフロートバルブの調整はシビアです。

そんなシビアな作業に没頭をしてしまったため、毎度のことながら、写真撮り忘れです。

完全にやらかしました。毎度のことながら。

調整方法については、今度説明をしたいと思うのです!

 

③ 組付け

一気に飛びますが、組み上げ作業は完了!

問題となっていた下記項目について、

エンジン未始動の対策

①洗浄がまったく足りていなかったのでは?

⇒ 部品を新品に交換したことで、穴の詰まりは解消したはず!

②清掃後、組み付けた部品の向きや順番が間違っていたのでは?

⇒ 写真を何度も見直して、取り付け位置、向きなど大丈夫!

オーバーフローの対策

①洗浄が足りておらず、ゴミや汚れがフロートに挟まっていたのでは?

⇒ フロートバルブを新品に交換したことで解消したはず!

②部品の再利用がまずかったのでは?

⇒ フロートバルブを新品に交換したことで解消したはず!!

③フロート室内の油面の高さなどしっかり計測して調整をしなかったのが原因では?

⇒ 油面調整もOKなので、オーバーフローするわけ無い!

 

対策はバッチリと言っていいでしょう。

組付けもバッチリ確認OK!

 

④ パイロットスクリューの調整

ただ、まだ油断してはいけません!

組み上げ後に、パイロットスクリューの調整もしっかりする必要があります。

250TRは締め込んだ状態から2回転と1/2戻しが基準となります。

これが適当に設定してあるとアイドリングをしてくれません(すなわち、エンジンがかかりにくい!)

エアスクリューの調整はアイドリングに影響大です

 

⑤ キャブレター車体戻し

すべてのセッティング、組付けが終われば車体に装着するだけ!

オーバーホールは以上となります!

 

250TR 息を吹き返すのか・・・?

さて、個々から少し番外編になります。

キャブの部品以外に新調したものが2つあります。

ここまで順調に進んできました!そんな250TRに憐太郎からプレゼントがあるのです!

 

準備その① キタコ製エアクリーナー

そうです、キャブのフィルター(エアクリーナー)を買ってあげました!

まだエンジンがかかるのかわからない状態で奮発してやりました!

これがないとゴミを吸い込んでしまいますから必需品です

スカチューン化に伴い、エアーフィルター、ボックスを撤去してしまいましたから、

このままでは直吸いでホコリやらゴミやら吸い込んでしまいエンジンによろしくない!

というわけで、キャブレター本体を車体に取付した後、おNEWのパワーフィルター(約1500円)を装着!

250TRのキャブ口径(入り口)はΦ50のエアクリーナーがぴったりです。

おー、メッキ部分が神々しい!

(ここまでやったんだから、まじでエンジン動いてください、たのむー)

カスタム感が一気に演出されました

 

準備その② ガソリンサブタンク

後はガソリンをキャブレターに流してセルスターターを回すだけ!

ですが、古いガソリンを再利用だなんて馬鹿な真似はしません!

これまでの作業が水の泡になる可能性がありますから、キレイな新しいガソリンを送ってあげるのです。

(前回はもったいない精神で再利用してしまいましたが)

しかも今回、キャブ部品やエアフィルターに限らず、ガソリンタンクも奮発しました!!

今後の”レストア”にも使えるであろうサブタンクを購入!



 

このリザーブタンク、人間で言う点滴機みたいになっております。

しかも、コックのON/OFFまで付いております。使わないときは一時的ならガソリンを溜めておけます!

2000円ちょっとだったかなー?

(100均漏斗でガソリンを送ろうとしたら不安定すぎてこぼしまくった苦い思い出とは今日でおさらばです)

1リットルも入る代物

 

今回は完全万全体制にすべく、このリザーブタンクもカスタムしてやります。

フィルターをホース途中に取り付けしてやるのです。

こんなに買ったけど使うタイミングがあるのか・・・

大量に購入してしまったガソリンフィルター/1000円程度

 

ハサミでちょうどいいところ・長さでホースをカット。

ガソリンフィルターを差し込んで、ホースクランプでしっかりフィルターを固定。

フィルターには向きがあるので、逆にならないように要チェックです!

あとから気づいたのですが、マグネット付きだったようです、らっきー。

マグネット効果で向かうところ敵なしでしょう

マグネット付きであれば鉄片なんかもフィルターで止めてくれるはず!

 

はい、完成。

今後キャブレターのオーバーホールがあれば大活躍な一品ができあがりました。

これで完璧!

 

始動の儀

タンクを250TRのハンドルに引っ掛けて、ホースをキャブに繋げます。

リザーブタンクのホース途中にあるコックがOFF担っていることをしっかり確認して、

ガソリンをリザーブタンクに注入してあげます。わくわく。

 

最終、キャブ周りを目視で確認(ホース位置、ボルト緩み、取り付け忘れなど)したら、

リザーブタンクのコックをパイルダーON!!!!

ガソリンの流れる音がかすかに聞こえてきます。

すぐにキャブに目をやると、ガソリンは・・・

 

漏れてない!!

溢れてない!!!

オーバーフロー、攻略してやりました。涙

 

と言ってもまだ戦いは終わっていません。ココからが本番です。

仮バッテリーを繋いで、キーを回す。

深呼吸してから、スタートスイッチに親指をそえる・・・。

緊張の一時・・・。いざ・・・。

 

「キュルキュルキュル・・・(セルの回る音)」

 

落ち着いてもう一度。

 

「キュルキュルキュルキュュキュー、ババババババー!!!!!(マフラ音)」

 

やりましたぁぁぁ!感無量です。全俺涙です。

この250TRチャント生きていました!!!

でもね、一言言わせてください。

「サイレンサーの付いていない直感うるさすぎぃぃぃぃ」

 

250TR キャブレターのオーバーホールまとめ

キャブクリーナー、ありがとう!

 

キャブレターのオーバホール、再チャレンジ無事終わりました。

すみません、緊張と興奮のあまり、写真がありません!

(油面の計測と同じく、リザーブタンクのカスタマイズ以降の写真をとり忘れてしまいましたが)

 

このレストア作業(される方全て)において、不動エンジンが動き出す場面は誰しもが一番興奮しますよね。

これでエンジンが動くことを確認できたので、ここからは本格的にカスタマイズとメンテナンスを並行して取り組めます。

 

無事エンジンは掛かりましたが、実走はしていません。

ナンバーも取得していない状態なので、行動に出れるようになってから、細かいキャブの設定は出す必要があります。

(軽くアクセルを回したところ、ボコつき感やアフターファイヤーがあったので)

※実走行ができるようになったらキャブ調整についても紹介したいと思います

 

最後にレストアに置いて重要なことを今回学びましたのでお伝えします。

ケチケチしない!

以上!

 

おしまい

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